「フロントライン」横浜クルーズ船の舞台裏に迫った実話をもとにした物語

映画

2025年6月13日公開「フロントライン」は新型コロナウイルスが日本で流行する前に感染拡大したクルーズ船の裏側で治療にあたったDMATと厚生労働省の官僚の奮闘を描いた作品である。

筆者は医療従事者のためちょうどこの時、病院に入職してコロナ対応をしていたのをよく覚えている。例えば、防護服を着てアイシールドをつけてのように感染防護のルールに則って脱いだり着たりしたのが映画でリアルに再現されていたのがわかる。

正直対応はコロコロ変わるし、それが仕事だから仕方なくやっていたが酷かったという現実を見事に描写できているところは評価できる。

ただ医療映画でありがちな患者を救いたいとかいうのは綺麗事であってそれが強調されてしまってつまらなく感じる。

結局安定的に稼ぐために医療従事者やっているわけだからが率直な感想だ。

言ってしまえばありきたりな展開のよくある医療映画だと思う。こういった映画は類をあげればあとが絶たない。この映画ならではの要素が見当たらず筆者の評価は低めである。

確かに一定数のコロナ患者は今でも来るのだが、ワクチンも必須ではないし人々の意識からコロナが忘れられている頃に公開するのは盛り上がりに欠けると思う。

映画のような機転の利く厚生労働省の官僚がいたらコロナの対応も早かったかもしれないが、現実はそうはいかないのが厄介なところである。国民は協力し合ってコロナ収束に向けて一致団結していた歴史がいつか繰り返される時代がやってくるかもしれないので健康第一に日々を過ごしていくことを優先したい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました