エドガー・アラン・ポー短編集の続編を前回に続き、読んだので作品を紹介する。前作より驚異的にアップグレードした推理を楽しめる「モルグ街の殺人・黄金虫」はとても推理が素晴らしかった。
・モルグ街の殺人
まず、殺人現場の声を聞いた住人からの聴取で一人一人何語が違っていたり似ている供述があったりして本当の聴取みたいで面白かった。そこから、現場検証と供述を推理していく探偵は全く予知できない方向に結末を展開していく。果たしてこれを考えたポーは本物の探偵だったのではないかと思わせる腕の凄さだ!
・黄金虫
黄金の道標として黄金虫を捕まえた主人公は情緒がおかしくなってしまったように世話人から思われていた。黄金探索を言い訳に世話人と黒人を引き連れて家を飛び出した3人は主人公の言う場所まで辿り着く。一体何をするのかと思えば、黄金虫を使ってこの下に埋蔵金が埋まっているから掘り起こせと言い出す。実際、宝が埋まっておりどうやって探し当てたのか世話人が聞いてからの推理は百聞は一見に如かずだ!
あまり紹介してしまうとネタバレになってしまうのでこのくらいにしておく。
とにかく言いたいことは一般的な推理小説家とは何段も違った推理を目の当たりにできる教養としても一度は読んでおくべき作品だ!
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