「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書 10万部のベストセラー現役東大生による著書を批評

実用書

西岡壱誠著の本書を読み終えたので良かった点、イマイチだった点を紹介します。

・イマイチだった点

本書の半分くらいは読書のテクニックであり実践的な内容には乏しかった。帯から本の内容を予想して読むことや質問を考えながら読むこと、整理しながら読むことなど少し取り入れにくいようにも感じた。

一方、パラレル読みのような複数の本を並行して読むことは普段からしていたので本書で取り上げる内容が既にできていた点があったのは良かった。

・良かった点

具体例を交えながら説明していて読者にもわかりやすいように工夫が施されていた。

特にタメになったのがラストの知識を深める読み方と広げる読み方である。少し紹介すると、

知識を深めるには「今年1年のテーマ」を決めて10冊を目安に読むこと。そうすることで他のテーマの本を読んで疲れることなく集中的に学ぶことができて知識が深まりやすいからである。

そして、知識を広げるためには来年のテーマを探すことを目的にして、読まず嫌いな本をあえて来年のテーマにして広い知識を得ることであった。確かに苦手な分野というものがあるが、1度読んでみると意外にハマって知識の幅が広がるという内容にとても納得がいった。ついつい人は苦手なものを避けてしまう心理を逆に突いたいい紹介だと思った。

偏差値35から読書法を変えて合格したという裏付けのあるセリフから入り、読み方の工夫を紹介していき、アウトプットの重要性も説きながら最後に一番実践的な紹介を持ってくる構成であった。

構成も見事であり、読んで身につくものがあるタイトル通りの本だったので高評価である!

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