著者住野よる原作小説のか「」く「」し「」ご「」と「は主に5人の登場人物で構成されている。お調子者の実は計算で人と接しているパッパラパーからとったあだ名のパラは人の心が+に傾いているか−に傾いているかを察知できる能力を持っている。いつも計算で動いていたパラは人の心がプラスになるように行動していた。その一方、三木ちゃんこと笑ったときの笑い方が独特なことからミッキーと呼ばれているミッキーは人の心が喜んでいる時はダイヤ、楽しんでいる時はハート、怒っている時はスペード、悲しんでいる時はクラブが見える能力を持っていた。また、宮里さんは人の心がどちらに向いているのか矢印を見る能力を持っていた。
このように登場人物ごとに能力を持っていてそれぞれの能力がお互いを助けて成り立っている人間模様が描かれている作品だ。過去に住野よるが描いた「君の膵臓を食べたい」でもわかるように人間の感情を細かく描くのが上手な作家だ。普段から人間観察が得意なのだと思う。
青春時代を謳歌していた世代は共感できるであろう。しかし、私のような俗にいう陰キャラな青春時代を送っていた身としてはこの部類の人種は絶滅危惧種か異世界の人であると思える。やはり、こういう類の人種は持って生まれた性格がいいのだと思う。性格の良さとは何か、それを学ぶことができる作品であるように思う。
ぜひ、映画公開に合わせてチェックしてほしい作品だ!!
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