渡邉雅子著「論理的思考とは何か」岩波新書を読んだのでその要約をご紹介したいと思います。
文化的背景から国ごとに論理的思考法が違い、日本はぐるぐる渦を書くようにして本質に迫るのに対して、アメリカは直線的に論理を展開していく思考をする。これは教育によって培われたものである。また、日本の戦前の綴り方が敗戦によりアメリカに支配されたため、アメリカの文章様式を日本に取り入れる教育が行われることになった。
また、国によって論理的思考に向いている国と向いていない国があることも明らかになった。
またこの本でいう論理的思考とは文章によってなされるものである趣旨が強かった。文章を論理的に書くためにはレトリック技法によりいかに説得力を持たせて書くか。そして、常識になぞらえて展開するか常識を超えて展開するか哲学的な領域に足を踏み込むかによっても変わることがわかった。
簡単ではあるが、まだ咀嚼しきれていないところが多々あるので、今後の読解力の向上を課題としたい。
コメント